はじめに
狭いスペースでも、樹木や草花などの植物を植えることにより、お庭に表情が生まれ、四季の変化を楽しむことができます。
常緑樹と落葉樹を組み合わせたり、一・二年草や宿根草を混植したりと楽しみ方はさまざまです。
レイズドベッド(立体式花壇)の上下に植物を植えると趣があります。
自然素材との組み合わせでナチュラルに
自然石、レンガ、土、枕木などの自然素材と植物を組み合わせると、あたたかみが感じられ、年月の経過とともに変化を楽しめる癒しの庭になります。
写真は自然石と土の舗装材をバランス良く組み合わせた、緑ゆたかな優雅なアプローチ。真砂土舗装材に自然石をあしらって、野道を歩くイメージに。
常緑樹・落葉樹・下草を組み合わせて楽しく
落葉樹の根元に常緑樹を配植すると、冬のさびしさをカバーできます。そして、グランドカバー(下草)の植物については、葉の色が変化するイワナンテンやビャクモッコウ、銅葉シモツケなどを混植すると、いつでも楽しいお庭になるでしょう。
植栽が育つといろいろな効果が出る
施工後3年もすぎると、パーゴラやフェンスと植物がなじんできて、日よけ・目隠しなどの効果が出てきます。まさに、「緑のカーテン」によるエコガーデンといえるでしょう。
▲施工直後の状態。
▲施工から3年後。白モッコウバラや黄色モッコウバラが日よけや目隠しの役割を。
日陰にはカラーリーフプランツを
▲葉色ちがいのコリウス。
日陰の花壇には、葉色の美しいカラーリーフプランツ(葉色を楽しむ植物)を植えると、変化が楽しめます。
落葉樹や常緑樹を混ぜて植えること。その中で、新緑や落葉を楽しめる。
下草で土の部分をカバーする
▲ 手前がイチゴ‘ビバローザ’、奥はタマリュウ、ヤブソテツ。
園路と植栽スペースの境界などは、匍匐性(地を這ってのびる性質)の下草を植えて、土の部分を隠すとよいでしょう。
写真の例では、石敷きの園路にイチゴを植えています。張り出したように咲くかわいい赤の小花が、植栽スペースの土の部分を目立たなくしてくれます。
▲植物はヤマボウシ、ギボウシ、クリスマスローズ、カンパニュラなど。