
シルク・みょうばん 木綿・みょうばん
※鉄媒染はおすすめしません。

赤ワインで染める!かわいいパープルピンクのシルクのスカーフの材料
最初は鍋やボウルなど、台所にあるものを利用してみましょう。
竹製のザルや木の箸は色が染み込みやすいため、不要になった
ものを活用することをおすすめします。

❶ザル/ステンレス製や竹製を。
❷不織布(ふしょくふ)/台所用の排水カバーなども利用できます。
さらし布でもかまいません。
❸ボウル/素材は、ステンレス、ホウロウ、耐熱ガラスなど。
直径30cm以上あるといろいろ染められます。
※ステンレス以外の金属製は変色する可能性があるので注意。
❹バケツ/プラスチック製のものが軽くて扱いやすいです。
❺剪定(せんてい)ばさみ/細い枝を切るときにあると便利です。
❻はさみ/草の茎や葉を切るときに使います。
❼皿/染料や布、みょうばんなどを計量する際に使います。
❽箸/色がつくので、料理用で不要になったものを利用しましょう。
❾スケール/デジタル製が扱いやすく便利です。
❿媒染剤(ばいせんざい)/みょうばんなど。
植物の色を定着させるのに必要です。

『準備するもの』
シルクのネッカチーフ 10g
赤ワイン 2カップ(約400ml)
みょうばん 1g
ボウル 2個
ザル、不織布(ふしょくふ)、バケツ、箸

赤ワインで染める!かわいいパープルピンクのシルクのスカーフの染め方
*染液を用意し、布を先媒染する。
1.残り物のワインをボウルに注ぎます。
適宜水を足して、布が浸るくらいの水位にします。
2.布の重さの20~40倍量の湯にみょうばんを溶かして媒染液を作ります。
3.あらかじめ水に浸しておいた布を媒染液に入れ、
弱火で10分ほど加温します。

*ネッカチーフを染める
4.1を加温し、お風呂程度の湯温になったら、
3の布を絞って広げてから入れます。
5.50~60℃の湯温で20分ほど染めます。
6.火を止め、30分~1時間放置冷却します。

*水洗いする
7.液が冷めたら布を軽く絞ります。
8.濃く染めたい場合は、3~6を繰り返します。
9.水洗いして完成です。
[memo]
ワインの色素は、バラの花びら染め(P.24)と同じ、
アントシアン系で不安定です。染めた布は直射日光を避け、
ビニール袋などに入れて保管して下さい。

[memo]ほかにもこんなもので染められる
夏、梅干しを漬ける際に使うアカジソは、アク抜きをすると黒々とした
赤い色の液が出てきます。これを捨てずに染めてみてください。
ニュアンスのあるかわいらしいピンク色に染まります。
また、実りの季節の秋に、栗で渋皮煮を作る方もいらっしゃるでしょう。
そのときに出るアクも染料になり、ピンクベージュ系の色に染まります。
春、山菜の季節になると、フキを薄淡く炊いたものを作るのが好きなのですが、
葉っぱの方はどうしても持て余してしまいがちです。試しに刻んで
染めてみるとクリームイエローに布が染まりました。
タケノコをアク抜きしたときに出るアクでも挑戦しましたが、
残念ながら、あまり染まりませんでした。
捨ててしまうものを大切に活用できると、満ち足りた気持ちになります。
みなさんも、台所用のフキンや小さな端切れなど、失敗しても
がっかりしないもので、楽しみながら挑戦してみてください。