はじめに
ステイホームを楽しむ手段として、いま「家庭菜園」がとても注目されています。世代を問わず家族みんなで楽しめることと、広い畑がなくてもベランダで簡単に収穫できる手軽さ(例:プランター菜園など)が、人気の理由です。情報も増え始め、とても身近な趣味の1つになりました。
ここでは、美味しい野菜作りに欠かすことのできない、「肥料」について解説していきたいと思います。適した肥料を与えて、土を元気にしておく事はとても大切です。収穫後、食卓に並んで口にすることを考えると、こだわった肥料を使いたい!という方も多いのではないでしょうか。
野菜の肥料には「固形肥料」や「液体肥料」などたくさんの種類があり、実は選ぶのがとても大変!そんな時に役立つ、肥料の選び方をご紹介していきます。
最後には、ぬくもりに掲載中のおすすめ野菜の育て方も紹介していますのでこちらも参考にしてください!
野菜肥料の選び方・適したやり方
野菜用の肥料の選び方・やり方には、いくつかポイントがあります。これをマスターすると、苗も元気に育って、収穫量も増えますので、ぜひ活用してください!
*窒素・リン酸・カリウムのバランスが大事!
肥料に含まれる栄養素でポイントになるのが「窒素」「リン酸」「カリウム」です。この三大栄養素は、野菜の生育に欠かす事のできない大切な成分で、他の成分に比べて土からなくなりやすく、追加してあげる必要があります。
販売されている肥料は、この三大栄養素を軸に構成されているものが多くあるので、肥料を選ぶ時には、この3種類がバランスよく配合されているものを選ぶようにしましょう!
窒素=葉の生育、リン酸=実の生育、カリウム=根の生育に効果的な栄養素です。「窒素:リン酸:カリウム」の比率が分かりやすいように、「8:8:8」などと記載されている商品もあります。
*野菜に合わせて選ぶ!
与える肥料の量は、野菜の種類によって異なります。そのため、野菜の特徴に合わせた、適切な量の肥料を与えるようにしましょう。
肥料の外装にはおすすめの野菜が記載されているものがありますので、こちらをぜひ参考にしてください。
■トマト・なす・きゅうり
収穫期間の長い野菜には、効果が長続きする遅効性・緩効性のある「有機肥料」がおすすめ。
■ほうれん草・キャベツなどの葉菜類
葉野菜には「葉肥」とも呼ばれる窒素が多めの肥料がおすすめ。さらに、光合成を促進させるマグネシウムが配合されている肥料も効果的。
■ピーマン・かぼちゃなどの果菜類
花が咲き、実になる野菜には「花肥」や「実肥」と呼ばれるリン酸を多く含む肥料がおすすめ。リン酸の吸収がよくなる、マグネシウムが配合されているものが◎。
■じゃがいも・ニンジン・ダイコンなどの根菜類
根菜には、カリウムを多く含む肥料がおすすめ。また窒素も重要で、葉でしっかり光合成をさせることで、根にも栄養が行き届くようになる。
初めての家庭菜園で、1種類の野菜から始める場合、その野菜に特化した「専用の肥料」が販売されている場合も!使ってみるのもおすすめです!
*「有機肥料」と「化学肥料」をきちんと使い分ける!
「有機肥料」と「化学肥料」をきちんと使い分けることで害虫や悪臭の予防にもなり、より安心して楽しむ事ができるようになります。
■有機肥料
天然の成分を元に作られている肥料。油かす、こめぬかが代表的。遅効性・緩効性のため「元肥」におすすめ。臭いがあるので、虫が発生する可能性がある。
■化学肥料
化学的に成分が調整された肥料。生育中の追肥におすすめ。無臭のためベランダやプランターでも使いやすい。
栄養を吸収する力の強い野菜(ナスなど)は、プランタ-菜園であっても有機肥料を使うと効果が長続きします。
*「液体肥料」と「固形肥料」もしっかりと使い分ける!
「液体肥料」と「固形肥料」も用途によって使い分ける必要があります。それぞれに適したタイミングがありますので、参考にしてください。
■液体肥料
即効性が高く、効果が現れやすい。生育期に栄養を与えたい時や、野菜の育ちが悪い時に効果的。
■固形肥料
効果が出るのに時間がかかる。数か月かけて効果が出てくるので「緩効性肥料」や「遅効性肥料」と呼ばれる。効果を長続きさせたい時におすすめ。
野菜肥料のおすすめ商品
ここからは、初心者の方でも気軽に使い始められる、便利な野菜用肥料を厳選してご紹介します。いろんな種類を選りすぐりましたので、用途に合ったものをチェックして下さい!
有機肥料『朝日工業 骨粉入り有機由来原料100%野菜の肥料(大袋) 5kg』
100%有機由来の原料を使用した粒状の肥料です。幅広い野菜に使用ができ、種類ごとに施用量の例もきちんと記載されているので、初心者の方でも安心です。
植えつけの際に植え穴にも施せますし、全体に混ぜ込むこともできます。また、追肥としても使用できます。