40番~100番
一番目の粗いヤスリです。40番あたりは研磨面を触るとザラザラしていて痛いくらいです。一度にたくさん削れるので、材料のバリ取りや面取り、形状の修正に使用しましょう。また塗装を剥がしたり、あえて表面を粗く仕上げるエイジング加工にも使えますが、研磨後の表面も粗くなるのでなるべく高めの60、80番あたりが使いやすくておすすめです。「目が粗い」ので使用するときに強い力が必要になり、余計に削ったり紙やすりだと台紙が破けてしまう事も。そんな時は布ヤスリを使用して効率よく作業しましょう。
120番~240番
この番手は「中目」となり、目が粗く形状を変える必要のないモノ、凸凹した面の研磨に向きます。金属のサビやコゲを剥ぐことができ、この番手で削り取れない時はもう少し粗めのサンドペーパーを使用するなど、幅広い用途に適していますので、はじめて試してみるには丁度いいかもしれません。木材の表面を塗装前に均一に滑らかにしたり、下準備には120番がおすすめです。また工作用で仕上げとして使用されることもあります。
280番~400番
「細目」になるこの番手は塗装前の下地調整に向いていて、研磨する事で塗料のノリが良くなり剥がれにくくもなります。DIYで金属やプラスチックの表面の研磨をして仕上げていく時には番号を80~100番くらい番手をずらしながら研磨するのがおすすめです。入手が簡単な180、240、320、400番を揃えておくといいですよ。木材をツルツルにしたい時は320番を使うと良いでしょう。また400番は塗装後の刷毛跡を修正して滑らかにすることができますよ。
400番~800番
400を超えると「極細目」となるので塗装なしでも、十分綺麗に仕上げられます。重ね塗りをする前の下地調整に最適で、600番以降の番号を用意しておきましょう。金属や石、堅い木材などキズを付けたくないもののツヤ出しには600、800、1000番を揃えておくと問題なく作業できますよ。仕上げの段階で耐水ペーパーを使うときは乾式と濡れた状態では研磨に差が出てくるのでどちらかに統一するようにしましょう。
1000番以上
1000以上になると「超極細目」となり磨き上げや仕上げになり、DIYで使用する機会はほとんどありません。金属の汚れや薄いサビ落としなどの細かい作業には、この番手の耐水サンドペーパーを使用しましょう。さらに「鏡仕上げ」のように金属をピカピカに仕上げる時は、水研ぎが有効です。水回りの汚れ取りには1200~1500番が向いています。ペーパーに石鹸を付けると汚れ落とし効果が上がりますよ。
サンドペーパーの使い方
サンドペーパーは1枚の紙かロール状で販売されていて、研磨したい面より少し大きめにカットします。手でも簡単に切れますし、カッターを使いはさみは使用しないのがおすすめ(刃が傷んでしまいます)。また研磨するときはサンドペーパーに当て木をすると、均一に削ることができて便利です。当て木の他にも「サンドペーパーホルダー」という専用の工具もあるので、併用すると効率よく清潔に、また怪我防止にもなります。時々、研磨屑をブラシや雑巾で取り、表面の仕上がりを確認しましょう。
木材
木材にヤスリがけをするコツは木目に沿って一定方向からかけること!そうすると見た目も美しく仕上がります。円を描くように研磨したり、サンドペーパーを往復させたりしないように注意しましょう。80番で形状を整え120番で面を均一にし、320番や400番くらいで仕上げます。また資材にオイルを塗り、乾く前に濡れた状態で耐水サンドペーパーで研磨すると、加工屑とオイルが刷り込まれてツヤを出を出す事がてきます(ウェット研磨)。また木工用乾式サンドペーパーという安価で効率よく作業ができるモノもあります。
金属
金属に使うサンドペーパーは、木材よりも目の細かいものを使用します。研磨には破れにくい布やすりを使用し、80番を使えばバリ取りも可能です。その際は、金属片でケガをしないように保護具を着用し、当て木を使ってバリの突起面を倒すように研磨しましょう。大まかな表面の研磨は240~400番を使用し、磨き上げる時は800番以降、できれば1000番以上がおすすめです。薄いサビや汚れも一緒に落とすことができますよ。
プラスチック
プラスチックは金属同様にキズが目立ちやすく、木材のように柔らかいので、サンドペーパーの使い分けが必要です。120番以上であれば補修や研磨が可能ですが、300~1000番の間で下地の処理から表面の仕上げをしましょう。さらに耐水ペーパーを使用して水研ぎをすると、より綺麗な表面に仕上がります。アクリル板やプラモデルに使うときは、しっかりと固定しあまり力を入れ過ぎないようにやさしく磨きましょう。