必要なものを準備する
最初は鍋やボウルなど、台所にあるものを利用してみましょう。竹製のザルや木の箸は色が染み込みやすいため、不要になったものを活用することをおすすめします。
①ザル:ステンレス製や竹製を。
②不織布:台所用の排水カバーなども利用できます。さらし布でもかまいません。
③ボウル:素材は、ステンレス、ホウロウ、耐熱ガラスなど。直径30cm以上あるといろいろ染められます。※ステンレス以外の金属製は変色する可能性があるので注意。
④バケツ:プラスチック製のものが軽くて扱いやすいです。
⑤剪定ばさみ:細い枝を切るときにあると便利です。
⑥はさみ:草の茎や葉を切るときに使います。
⑦皿:染料や布、みょうばんなどを計量する際に使います。
⑧箸:色がつくので、料理用で不要になったものを利用しましょう。
⑨スケール:デジタル製が扱いやすく便利です。
⑩媒染剤:みょうばんなど。植物の色を定着させるのに必要です。
染める素材を選ぶ
草木染めは、基本的にシルクやウールなど動物性の繊維によく染まり、植物性の繊維である木綿や麻は染まり方が薄いのが特徴です。アクリル化繊にはほとんど染まりません。
また、混紡のものはそれぞれの繊維の特質によって染まり方が違い、その中でもシルクが混ざっている生地は、比較的染まりやすい傾向にあります。
*シルク
もっともよく染まります。通常染める前に特別な処理は必要ありませんが、染料店などで「精錬済み(※)」と説明のある生地を選ぶと扱いやすいでしょう。
▲ビワの葉染め・シルク
*木綿
濃く染めたい場合は濃染処理を行います。布の表面に糊がついている場合は、ぬるま湯で洗濯しておきましょう。
▲ビワの葉染め・木綿
*麻
よく染まります。高温で糸を動かすとフェルト化しやすいので、あまり動かさずに作業をし、湯温が冷めてから絞るなど注意が必要です。
▲ビワの葉染め・麻