発芽をそろえることが何よりも大切
野菜のタネのまき方には4通りの方法があります。点まき、スジまき、バラまき、スジバラまきです。
畑では、野菜の種類や栽培目的によって、4つのまき方を使い分けます。栽培の効率がよくなり、タネが無駄になることもありません。
たとえば、ダイコンやハクサイなど、大きく育つ野菜は点まきが向いています。コマツナやホウレンソウなど小さなサイズで収穫する野菜は、タネをたくさんまくスジまきが向きます。
ただ、ハクサイの間引き菜をたくさん食べたいという理由から、ハクサイをスジまきする人もいます。こんなふうに、目的によっても使い分けます。
さて、タネまきのいちばんの目標は何でしょうか? それは“発芽をそろえる”つまりいっせいに発芽させることです。
発芽がそろうかどうかは、野菜のその後の生育の良し悪しに関わります。そろえば安心。でも、発芽がそろわないと病気や害虫にやられるリスクが高くなります。野菜づくりはスタートが肝心です。
発芽がそろうことをねらって、タネまきの手順を紹介していきましょう。まずは、点まきから。
点まき
一定の株間で1か所に数粒ずつタネをまく
“点まき”は、一定の株間をとって、1か所に複数ずつのタネをまく方法です。発芽したら生長に合わせて数回に分けて間引きをして、最終的に1か所に1株にし、これを大きく育てます。
秋冬にまく野菜では、ダイコン、エンドウ、ソラマメなど、比較的大きく育つ野菜に向きます。株間は、収穫サイズに育ったときに隣の株と邪魔し合わない間隔が目安です。1か所にまくタネの数も野菜ごとにふさわしい数があり、ダイコンは3~5粒、エンドウは2粒。ソラマメは1粒で十分です。
1. まき溝をつける(プレ鎮圧)
タネをまく場所に、底が平らな空き缶などを押しつけて、深さ1~2cmのまき溝をつくります。これが1回目の鎮圧になります。
2. タネを置く
タネをまくときは素手で行います。まき溝に数粒のタネを等間隔に置きます。1粒だけをまくより、複数粒をまいたほうが、発芽率が断然よくなります。
3. 土をかける
タネの上に土をかぶせます。乾いた土ではいけません。畑の土の表面を少しどかしたところの、ほどよく湿った土を使います。
4. 鎮圧する
体重をかけて手のひらで押し、土とタネを密着させます。1のプレ鎮圧と4の鎮圧によって、タネに適度な土圧がかかり、タネは土から水分を自然に吸収します。
5. 発芽がそろう
ダイコンは1週間ほどで発芽します。しっかり鎮圧しておいたおかげで、ほぼいっせいに発芽します。これでひと安心です。



