上記の作り方の中に出てくる、技法などの詳しいやり方を解説していきます。(~※と記載している箇所です)
★「キルト綿と裏打ち布を貼ります※」のやり方
◆片面接着キルト綿の貼り方
キルト綿の接着面を上にしてトップを重ねます。アイロンの設定温度をドライの中温にし、滑らせずに押し当てます。1カ所7~8秒ずつ当て、中心から外に向けて移動させましょう。アイロンをキルト綿の接着面に当てないように気を付けて。
*おすすめ「片面接着 キルト芯ソフト/日本バイリーン(株)」:ほどよい弾力と張りがあるので、バッグ作りに最適。
◆しつけの掛け方
キルト綿を貼ったトップにキルティングラインと出来上がり線を描き、下に裏打ち布を重ね、まち針で留めてしつけを掛けます。まち針は中心から留め、空気を押し出すように針先を外側に向けて。十字→対角線→その間→周囲の順にしつけを掛けます。3層を持ち上げないようにしましょう。
*しつけを掛けずにキルティングするには
01 キルト綿を貼って出来上がり線とキルティングラインを描いたトップの裏(キルト綿面)にスプレーボンドを吹きかけます。新聞紙を広めに敷き、キルト綿から20cmほど離して均一にボンドが付くようにします。
02 裏打ち布をのせ、中心から外に向かって空気を抜きながら平らにならして貼り合わせます。キルト綿を両面貼り合わせることでより張りが出て作品の仕上がりがしっかりします。しつけは不要です。
*おすすめ
パッチワークの作品の仮留めにおすすめなのが日本バイリーン(株)のスプレーボンド505。薄くスプレーするだけで十分に接着し、ミシンの針や糸がベタつくこともありません。スプレー後、15~20分なら貼り直し可能です。
★「パーツ2枚をまち針で正確に留めるコツ※」のやり方
*まち針で大きくすくう
01 2枚を中表に合わせるときは裏の印にまち針を刺し、表の印も見ながら刺します。
02 2枚を大きくすくって留めます。キルト綿の厚みがあるので小さくすくうとずれの元に。
*まち針を2段階に分けて留める
まず、まち針をそのまま出来上がり線上に垂直に刺し、2枚がずれないように指でしっかり押さえながらまち針を外し、印の少し内側に留めます。針先が印にかからないようにしましょう。