まちがいを探すコツ
・あるはずのものがない、ないはずのものがある
左のページにあったはずのものが右にはなかったり、逆にないものが突然増えていたりしませんか?
・サイズや形、角度が同じか見比べよう
物が大きくなっていたり小さくなっていたり、形状が変わったり、角度が変わっていませんか?
・色に注目しよう
服や景色、物の色などが変わっていないですか?
問題
9つのまちがいを探しましょう。
※「本物」と「偽物」の絵を見比べて、どこに「ちがい」があるか見つけてください。
難易度 ★★★★☆
初期ルネサンス/1485年頃/ウフィツィ美術館、フィレンツェ
【作品の説明文】
海の泡から生まれた愛と美の女神「ヴィーナス(アフロディーテ)」が巨大なホタテ貝に乗り、風の神ゼフュロスとニンフ(妖精)のクロリスに吹かれて上陸するところが描かれています。右にはニンフのホーラがマントを広げてヴィーナスを迎えようとしています。ボッティチェリは、フィレンツェの名家メディチ家の保護を受け、数多くの名作を残しました。それまでの中世的キリスト教の禁欲的な思想とは異なり、人間的で官能的な美しさを追求した画家です。
【本物】
【偽物】
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こたえ
名画豆知識
◆ヴィーナスの顔が左右で別人!?
なんとヴィーナスの顔を左右で分けると全然違う顔に。右半分は明、左半分は暗と、その差はハッキリ。
ヴィーナスはその美しさゆえ、不倫、少年愛、惨劇…と様々な愛欲に翻弄された女神です。まるで彼女を待ち受ける運命を描いているかのようです。
◆謎めいたモチーフ…!!
絵の左下の植物はガマ。海に生えないはずのガマを、なぜ画家はわざわざ描いたのか意味深です。
ガマはその形や種が多いことから、男性器の暗示という説が。さらにはニンフのホーラが持つマントは女性器を表しているとも。
「愛と美の女神」というと聞こえがいいですが、ヴィーナスはギリシャ神話上はもっとドロドロした愛欲の女神。その事実を知ってからこの絵を見ると、画家が絵の中に散りばめた暗示のようにも思えてきます。
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「改訂版 有名な絵画のまちがい探し」では、今回紹介したもの以外にもたくさんのまちがいさがしなどを紹介しております。