こころがほぐれる塗り絵とは
塗り絵に取り組むことや、その時間はこころに様々な良い影響をもたらしてくれます。
1. リラックスすることで自律神経が整う
自律神経は、内臓の働きや体温機能などを整えるために、体の中で24時間働き続けている神経です。活動しているときに活発になる「交感神経」と、リラックスしているときに稼働している「副交感神経」の2種類に分けられます。
自律神経が乱れる原因には、交感神経過多になりがちな場合が多いため、副交感神経をオンにするとバランスが整いやすくなります。塗り絵を通してリラックスし、「副交感神経」を意識的に導入していくことは、自律神経を整えるのに良い影響があります。
2. アナログな作業でデジタルデトックスになる
スマホやタプレットなどのデジタルデバイスを使う時間は、一見落ち着くようで、実は交感神経を働かせています。明るい画面を見続けること自体もですが、SNSの影響で外部とバーチャルにつながっている時間が自ずと長くなり、神経が活発になり続けます。
一時でもデジタルデバイスのことを忘れアナログな世界に身を置くと、自分の体や心で感じる時間に。なんとなくスマホをさわっていた時間を、塗り絵の時間に置き換えてみてください。
3. 今この瞬間に意識を向ける「マインドフルネス」
ついネガティプに考えてしまう思考のパターンには、塗り絵を通して「今、ここ」に没入できるような程よい集中が効果的。
塗り絵に集中している時間は、ネガティブな思考の渦に巻き込まれることを防いでくれるでしょう。
過去を後悔したり、怒りを感じたり、未来を心配したり、悲観している脳の部分の反応を和らげて、「ただその感情や思考に気づき一緒にいられる」ことを可能にしてくれます。
気持ち&シーン別 おすすめの絵柄
※(感情・目的)→(合う絵柄)
・怒っているとき→強く塗りつぶせる絵柄
・悲しいとき→癒される・なぐさめられる絵柄
・落ち着きたいとき→風景の絵柄
・元気がほしいとき→ポジティプなメッセージ入りの絵柄
・眠れないとき→くり返しが多いマンダラの絵柄
・将来が不安なとき→メルヘンチックな絵柄
【さらに塗り絵を活用してみましょう】
●ストレスを感じた日に
もし何かの出来事で、あなたのこころに負荷(ストレス)がかかったとき、対症療法・セルフケアとして塗り絵を習慣にするのがおすすめです。
例えば恥、怒り、不安などに苛まれたとき。また、反応的になってしまって罪悪感から抜け出せないとき。そのときすぐでも、その後でも、その日の夜でも塗り絵の時間を作ってみましょう。
●すぐ側に置いて、ながら塗り
まとまった時間を作らなくても、少しずつ塗り進めることができるのが塗り絵のよいところです。テレワークのときなど、塗り絵と色鉛筆をデスクに出しておき、手が空いたときに少しずつ塗り進めてみましょう。
ティータイムの気が向いたときに、テレピを見ながらでもOK。色のある生活を楽しんでみてください。
色鉛筆で塗るときのテクニック
塗り絵の完成度がアップするテクニックを紹介します。
完成度がアップすると達成感が得られ、習慣づけるモチベーションにつながります。
平塗りで優しくサラサラ塗る
色鉛筆を寝かせ気味にして、力を入れずに芯の側面でサラサラ塗ります。ムラにならないよう、一定方向に塗りましょう。広い面を一気に塗るのにおすすめです。
強く塗りつぶす
色鉛筆を立て、力を入れてゴシゴシと塗ります。鉛筆を細かく動かし、少しずつ塗っていきます。平塗りと合わせて、強弱をつけるとよいでしょう。